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政府が存在しない世界
楽園には国が存在しません。国境がないからです。刑務所もありません。警察が存在しないからです。政治家もいません。政府が存在しないからです。
人は、奴隷やしもべや羊にされていけません。それは人道に反する罪です。
人は、自分自身以外の他人によって支配されてはいけません。人は自分の人生の主人であり、自分の運命の創造者なのです。
政府があるからこそ、人は調和的な社会の中でうまくやっていける、というわけではありません。実際のところ、歴史は人民と政府との間の激しい対立の繰り返しです。
人間は自由を切望する生き物であり、自分たちを管理し従わせようとするどのような権威に対しても、反抗するのは自然なことです。
社会の調和とまとまりを維持するためには、人々を支配下に置くという考えを放棄する必要があるでしょう。人々が自分自身で決定し、そのすべての結果を自分自身で引き受けるという責任を、権力者が奪ってはなりません。
動物社会は政府が無くても上手くいっています
動物社会の大集団は政府なしで完璧に機能しています。
アリの社会には女王が存在しますが、女王に権力はありません。女王と呼ぶのは間違いなのです。そのアリの役割は単に一日中卵を産むことだけです。アリの社会に権力争いはありません。権力の座というものが存在しないからです。政府も、法律も、警察も存在しません。どのアリも自由に活動しています。これは協力の素晴らしい見本です。一匹のアリが重い物を持って巣に向かっているとき、二匹のアリが手伝いにやって来ます。自由にあっちこっち動き回り、好きなことをしながらも、全体の幸福に自由に貢献し、個人の自由を犠牲にすることなく社会から恩恵を受けています。
互いに協力し、思いやるのは、アリにとって自然なことです。アリはただ自分たちの生まれながらの性向にしたがっているだけです。アリに政府は必要ありませんし、自分たちを規制して物事を成し遂げるための法律も必要ありません。彼らにあるのは自然の法則のみです。それは、自然によって定められ、生きる物すべての生活を調整する法則です。
人間も、社会の中で生きるようになっていますので、すべての人が、生まれながらにして、協力し、互いを思いやり、愛し愛される素質を持っています。
必要な時は、自発的に一緒に働くでしょう。無秩序で、まとまりのない働き方ではなく、その場にふさわしい人がリーダーとなり、そのリーダーシップの元で働くでしょう。
リーダーは、人々を権威や権力によって強制するのではなく、指導をします。リーダーは、その有益な指導の価値によって認められ、他の人たちが自発的に協力したくなるように導くことができる人です。
いつの時代も、管理する政府や権力者は、自分たちの決定を人々に押し付ける必要があるため、常に人々を従順な羊にしようと懸命になります。
政府には権力機構、軍隊、警察が必要です。強制無しでは機能できないからです。ですから、どんどん法律を作って、人々をコントロールしようとします。
楽園の世界では、指導者は存在しても、権力機構は存在しません。強制することが何もないからです。すべてのことが自由意志に基づいてなされます。
権力があるところには、摩擦と抵抗が存在します。権力は、人々の責任を取り上げ、人々が自然の法則に則って活動することを妨げます。その結果、現れるはずの自然の秩序が乱され、より多くの混乱が生まれます。
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