5月 22, 2013, category: お金は不要


人々を労働へと駆り立てるお金が無くなったら、社会にとって必要な、ロボットにはできない仕事をする人が誰もいなくなるのではないでしょうか。

そのように考えると、お金の必要のない世界は、不可能ではないとしても、人の手が必要な作業は常に存在しますから、はるかに遠い未来の話だろうと多くの人は思うでしょう。
その考えは間違っています。労働とお金の必要のない社会を創り出す楽園主義は、遠い未来の話ではありません。それは私たちの世代で実現できることです。

まず、社会がスムーズに機能するにはお金が必要であるという考えは間違っています。
人類は、お金が創られるずっと前から社会で調和的に暮らしてきました。現在でも、お金無しで暮らす部族が奥地に存在します。彼らは自然の恵みから日々の糧を得ながら、誰も取り残されることのないように皆が団結・協力する部族の仕組みの中で生きています。

現代社会では、物事を成し遂げるために、お金は必要だと言う人がいるかもしれません。
そうではないことを科学が証明しています。

単に機械的な作業ではなく、基本的認識能力を必要とする作業の場合、お金は動機にならないことが、科学的に証明されています。報酬額が大きいほど、より結果がお粗末になり得るという、逆効果さえも示されています。この予期せぬ実験結果は、多くの異なる文化で何度も繰り返し証明されています。

お金が動機付けになるのは、生きるのにギリギリの生活を強いられているときだけです。
だからこそ、資本主義やそれを支える貨幣制度は、多くの人を経済的に不安な状態にしておこうとするのです。生きていくことや生活の質に不安がある時、人々は奴隷状態に置かれることになり、資本主義や貨幣制度を維持するために必要な仕事に依存するようになります。

人々を労働に駆り立てる不安要素が無くなった社会では何が起こるでしょうか。

科学者たちはすでにその答えを知っています。人々の生存や生活の質が保証され、お金が問題ではなくなったとき、何が人々を動機付けるかを知るための研究が行われました。
その結果、それでも人々は社会に貢献する活動に従事するだろうということがわかりました。例を挙げると、退職した人のほとんではないにしても、多くの人が、慈善事業やその他の団体で給料をもらわずに働き続けることを選びます。

お金が問題ではなくなった時、人々により良い仕事をさせる3つの要素が判明しました。自主的選択、技能向上、そして、やりがいです。

自主的選択
人は元来、指図されたり管理されることを好みません。自主的に活動に従事すれば、より良い結果を出します。

技能向上
人々は新しいことを身に付け、それを上達させるのが好きです。例えばギターを上手く弾けるようになりたいと思えば、何時間も練習するでしょう。何かに挑戦し、それを極めるのが好きです。頂点に立つまで、どんな苦労もいといません。

やりがい
より崇高な目的のためには、人はより熱中し、より良い結果を出します。人は貢献するのが好きだからです。

楽園主義は、これら3つの要素を最大限に利用して、安定性と継続性を確保することになります。
- 権力の存在しない自由社会を創り出すことにより、人々は完全な自主性を楽しむことができるようになります。「政府が存在しない世界」を参照
- さらに、楽園主義は、人々が自分で選んだ分野の技術を極めるために必要な、環境、物資、人員、そして訓練を提供します。
- 楽園主義は、より大きな志をもつ人々が社会により大きな貢献ができるように支援していきます。

楽園主義では人類の一人ひとりが社会に貢献していると考えます。人は皆、重要で価値があります。ちょうど、体中のすべての細胞が、その体にとって重要で価値があるのと同じです。

楽園主義は、私たちを結び付けているものについて、そして、私たちより大きな何かが存在するということについて、私たちに気づかせてくれます。
私たちは、「人類」という、私たちより大きなものの一部です。私たちは、人類という大きな生命体の中にある1つの細胞のようなものです。私たちにはそれぞれ、人類全体のためにやるべき仕事、役割があり、100%自分の人生を賭けることができる何かがあります。私たちは皆、人類の福祉と幸福に貢献するための崇高な目的を持っているのです。

つまり、そこに達成されるべきことがあるのであれば、それは必ず達成されるのです。真に責任感があり自主性のある人々にはお金という動機付けは一切必要ありません。


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